こんにちは
溶子先生です。
なぜバイエルを使うのかというと、
「教える側(私)がバイエルを使いたいから」
です。
私が小さい頃は初心者用のピアノ教材はバイエルが主流でしたが、今はバイエル以外にも沢山の種類の教材が増えました。「今時バイエルなんて古い」と言われていることもよく知っています。
実際私も生徒さんによって色々使い分けているので、バイエルだけでレッスンしているわけではありません。
バイエルは、「曲名がない」ので小さい子とかつまらなくなっちゃうんです。
絵も少ないし、進んでくるとやたら難しくなるので挫折する子が多いのです。
私はこのブログを読んでピアノを弾いてみたい・・・と思う方は幼児ではないと思っていますので、挿絵は必要ないと思っています。
そして私自身がバイエルで学んできたことと、バイエルを教える経験がやはり他の教材よりも多いので、どの辺がつまづくポイントなのかがわかっているということが、私がバイエルを使う理由です。
はっきり言って、どの教材でもレベルにさえ合っていて正しく使えればいいと思っています。
「この教本だから上手くなる!」とか「この本だから上達しない!」とかないです。
あとは例えば「保育科のピアノ試験がバイエル○番」だったり、他の楽譜の難易度の目安として「バイエル何番程度」などという表記も良く目にします。
色々と都合が良いことが多いのであります。
というわけで私はバイエルを使用します。
さて、楽譜の用意をします。
今は一口にバイエルと言っても色んなデザインのバイエルがあります。
中身はどれも一緒です。たまに原書と番号が違ったりすることもありますが、大した問題ではありません。
バイエルは全曲で106番まであります。
この106曲が、1冊にまとまっているもの、2冊〜5冊に分けられているものがあります。
<一冊にまとまっているもの>
1冊にまとまっているもののメリットはやはり「一冊で済む」ということで、コスパが良いです。ただし、譜面は小さくてみづらいと思います。
<複数に分かれているもの>
5冊くらいに分かれているものは、一曲一曲が大きい表示だったり、挿絵がいっぱいだったり、他の曲も収録されていたり、おまけがいっぱいです。あと、複数に分かれていると、小さい子供なんかは「本が終わる喜び」を感じることができるのが大きいです。
実際の楽譜を見てみましょう。
2種類用意しました。
左側の赤いバイエルは上・下巻と2冊に分かれているタイプ
右側の青いバイエルは1冊にまとまっているタイプです。
中身はこんな感じです。
どうでしょう。
かなり視覚的に違いがあると思います。どうぞお好みで選んでください。
「最近ちょっと見えづらくて・・」なんて方はコスパよりも見やすさを優先してください。
楽器は40番までくらいでしたら88鍵なくても大丈夫ですので、「ちょっとお遊びで」というくらいの方は小さいキーボードみたいなものでも楽しめると思います。
ただし、後半になってくるとやはり88鍵が全部揃っている楽器じゃないと無理です。
- 作者: バイエル,全音楽譜出版社出版部
- 出版社/メーカー: 全音楽譜出版社
- 発売日: 2008/12/01
- メディア: 楽譜
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