こんにちは〜
溶接マスクの溶子先生です
はい、32番です。
短い線がたくさん見えますね。
この線が32番のメインです。
5本の線に収まらない音は、短い線をつけてあげて5線の代わりにします。
この短い線のことを「加線」と言います
この短い線がついた音符を見た瞬間
「いや、もうむずかしくて無理!」
と、とつぜん拒否反応を示す人が結構います。
ただ線がついただけですから!
読み方が変わるとか、弾き方が変わるとかありませんから!
どうぞ落ち着いてくださいね。
なんていうのかな。
7階建てのマンションが5階までしかエレベーターついてなくて、それより上の階はハシゴをかけるみたいな?
それか、5階までしかないマンションに住んでるけど、さらにジャックと豆の木のように天空に向かって行きたいからハシゴをかけるみたいな?
そんな適当な感じでいいので、くれぐれもむずかしく考えないで下さい。
加線がついていて、見慣れなくて目がクラクラする人は、左手の部分をメインに読んでみましょう。
plain
この曲はユニゾンになっているので、両手の音が同じになっています。
「ユニゾンってなんだっけ?」という方はこちらをご覧ください。
それから、今までの曲は4小節ごとに1段、2段というように見やすく書かれてありましたが、この曲はそうはなっていないので、4小節区切りで赤の点線をつけました。
「4小節ひとまとまり」には変わりありませんので、ぜひ意識して弾いてください。
それからそれから、謎の青い矢印。
これはちょっと演奏法について触れますね。
1つ目の矢印は、音が下がってきているので、「階段を落ち着いて降りるイメージ」
2つ目の矢印はいきなりラからレに向かって4つも上の音に向かうので、「4段上の階段に足をかけてよいしょ!って体を持ち上げるイメージ」
現実的には無理ですが、1段抜かしくらいだとイメージわくでしょうか。
明らかに通常の1段の階段を登るより、1段抜かしの場合は足の筋力も気合いもエネルギーも色々違いますよね。
音は「離れた高い音」に行く時はエネルギーが必要なんです。
なのでほんの少し「よいしょ」の気持ちが欲しいのです。
よいしょの気持ちを持って空に向かって音を出そうという気持ちで弾きます。
そうすると音が明るくなるし、遠くまで響く音が出せる第一歩を踏み出すことができます。
気分も良くなって楽しくなってきます。
やはり、人間は前を向いて、上を向いて歩くと元気が出ますね。
人にも伝わります。
動画を見ていただけると、この「上向き青矢印」の時のレの音の時、手首が少し上向きになっているのがわかるかと思います。
もう少し大げさにやればよかったかな?とちょっと反省していますが。
ぜひ確認してみてください。
「音には方向性がある」ということをいまから少しづつ意識してみてくださいね!
バイエル32番(♩=88 & ♩=108 ) +伴奏パート付き