こんにちは〜
溶接マスクの溶子先生です。
今回は左手まとめて全部やっちゃいます。
いちおう曲の仕組みとしてはこれ全部で「左手の変奏曲」という1曲になりますが、
そこはあまり気にしないでとりあえずコツコツ弾いていきましょう。
そして青字で番号がついているvar.5~var.7は、5の指から弾き始めることになってるので注意。
ただ少し慣れてきたら全体を見わたして、
「どの曲も4小節ひとかたまりなんだなぁ」とか
「どの曲も小節の最初の音っておなじだなぁ」とか
そんなことをボヤっと頭のかたすみに置いておくクセをつけておくと、
これからメチャクチャ役立つこと間違いなしです!
なぜなら「曲の構造」を知るというのは
演奏に説得力を持たせる力があるからなんです。
例えば漢字だらけのむずかしい文章があった場合、
ふりがなをふれば、小さな子供でも読めます。
同居中の姑の理不尽な振る舞いに、私の精神は崩壊寸前です。
ふりがなが振ってあってひらがなだけ読むとこうなりますよね。
どうきょちゅうのしゅうとめのりふじんなふるまいにわたしのせいしんはほうかいすんぜんです
おそらく5才くらいの子供だったら一字づつ指で追って発音することで精一杯なはずです。
どこで区切っていいかもわからないし、そもそも意味がわからず読むことになる思います。
そして誰も5才児に対して
「なるほど。わかるわかる。あなたも苦労してるのね」
とはならないはずです。
要するに説得力ゼロなわけです。
でもこれが大人で、しかも涙ながらに訴えた場合にはそれはもう説得力があります。
私は楽譜というのは本と同じだと思っています。
私が動画でも「スラー」のことをしつこく言うのは、
「単語のかたまり」「文節のかたまり」
を表すからなんです。
もちろんピアノ初心者の場合は、
「ついクセで切りたくなっちゃう」
「そんなに細かいことやってられない」
となるのはわかっています。
ですので、最初から全てやれというのではなく、
「ああ、スラーにはそんな意味もあるのか」
と、頭の片隅にでも置いておいてもらえればなと思っています。